蓬生源氏写真枠なし
ダルステンドで、物語を表現したかったのです。
何かを作ろうとする時、当然ですが理由が有ります。
いわゆる動機です。新しい建物にステンドグラスを入れるには、それ相当の理由がいります。

ステンドグラスとは、一般的には建築物の中で特に必要とはされません。
よほどの理由が必要になります。そこに、建築物とのとり合いの悪さがあります。
キリスト教教会であれば、明確な理由と内容が容易に考え付きます。
大きくは、過去にたくさんの前例があるからです。 

ただ、それでも大きな問題が有ります。予算です。
そこで、また悩ましい問題が発生します。

それは、ステンドグラスに対する認識があまりにも一般の人々に理解されていないからです。
「色ガラスで出来たもの 。」ぐらいが共通認識でしょうか。

すると、予算がないので、色ガラスを適当に配列したもので良いとか、ガラスに印刷したものとか、シールを貼りつけることになるわけです。

最悪なのは、電飾看板の種類と間違って、本物のステンドグラスを使うことでしょうか。
予算はしっかり使いながら効果は最低。本物でも偽物にしか見えないし、何よりも建物にはめるステンドグラスとしての使い方を間違っています。

実際エラそうな事を言っている私も昔(35年程以前)阪急ののどこかの駅の前の不動産屋さんの事務所に店内の柱に蛍光灯を入れステンドグラスのパネルを作った事があります。自分からその場所を選んだのではないが、設計者から当然その位置でしかないであろうと、指示されての事です。

もっとも最初からランプのような使い方であれば、その方法もあろうと思います。
実際、サインを入れる予定で照明を入れてあった水族館の正面に、シーラカンスのステンドグラスを入れています。
ホームページのトップにある作品です。ただ、ランプとしての仕様でのガラスをチョイスしています。

続きはまた、明日に書こう。作品を作る一番の理由について。